財前は学術会議戦には勝つが、裁判には負ける、
しかしその後の展開は予測しなかった、まさか山﨑豊子先生は財前五郎を殺してしまうとは!?
これはあんまりだ、この男そこまで悪い事をしただろうか?
多くの人はこの様な展開を予測していたのではないか?
財前は裁判に負け社会的制裁を受ける、自己の立身出世の為に追放してきた人たちと立場が逆転し、自己は退職を余儀なくされる.
死は最も軽い罪刑だ、すべてが終わりになる、
死ねば終わり、何もかもがそこで終わる、形だけではなくマインドも消滅、喜びも苦しみからもすべてから開放される、そしてそれは天国や地獄に行く事でもない、完全終了なのだ、.
それより辛いのは社会の中でそれまで築き上げてきたモノを取り上げられてしまう事、その方がスカっとしたりすると思うが、そうなったら半沢直樹みたい.
私は財前は生きて自己の行いを反省するべきだと思った、それが社会のバランスだし、彼がその後持つネガティブなマインドはこれまで彼から苦しめられた人びとを開放する.
しかし最後の財前を救おうとする敵味方入り混じっての救命作戦に裏表は感じられない、どんなに苦しい思いをさせられても医師たちはヒューマニズムを持って財前を救おうおする、この点は非常にさわやかに描かれている、ここは救いだ、
しかしこの作品山﨑豊子の最高傑作とされているが、確かに私も引き込まれた.
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