水曜日, 12月 31, 2014

コーヒーショップ バンコック2000年代初頭のお話

90年台後半の日本ではフリマが流行っていた、国内各地では土日になるとマーケットが開催され多くの商品がひしめき素人玄人がみだれてはいろいろなモノが売りさばかれていた、まだヤフオクが登場する以前の時代だ.

当時のバンコックには”コーヒーショップ”と言うのが有った、実際に店舗が有り店はコーヒーを出す、開放的なそのお店は通りから見ても何の違和感も感じない喫茶店、しかしここに来る客の目的は全く別だった.

では中に入ってみよう.

多くのテーブル席に座っているのは若い女性ばかり、みな小ぎれいな格好して女性同士が他愛の無い会話をしている、どの席もテーブルには女性のコーヒーしか置かれていない、食べるモノも無いしシンプルだ、彼らのハンドバッグは下に置いたり肩にかけたまま.

反面男性客は様々な年齢、国籍もいろいろだ、アラブ人や西欧人も居る、彼らはカウンター席から店内を眺めたり立って歩きまわったりしている、何をしているのだろうか? 良く見ると女性をジロジロ見ている人が全員だ、つまり物色している.
ある男性の場合ひとりの女性の横に立ち止まり腕組みをしてじっと見つめている、見られている女性は見られているのは判っているが特にアクションはしない.
別のテーブルでも同じ様な光景が、こちらは男女が何やら話している.
ある男女は二人で店を出て行った.

つまりここはフリーマーケットと言う訳だ.

その会場がこのコーヒーショップ、女性はコーヒー1杯の出品料を払って自分を出品し、男性は気に入った商品が有れば交渉する、商談成立すれば二人で出て行く訳だ.

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場所はルンビニパークの東側の道のどこか、確か日本大使館から北側だったと思う、
しかしこれはもう15年近くも前の話だ、今でも有るのかどうか知らない.
ちなみにタイランドではこれは合法だそうだ.

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