金曜日, 8月 19, 2016

ブータン2泊3日旅行記 2016 その1 手配編

前置き:
アジアはほとんど行った、残っているのは、コアなところばっかりになった.
国では、ブータン、北朝鮮、
自治区では、チベット、ウィグル、
紛争地域では、竹島、北方領土、
これを細かくひとつひとつ潰して行くつもりだが、今年はブータンにする、理由はすぐ判る.

クロニクル:
ブータンは個人旅行が出来無い国のひとつで、特殊な旅行形態や高額の費用は我々バックパッカーに、、、省略.
今回の記事では具体的にどの様に進めていったかと言うクロニクルを公開します.
ブータンまでの道程をを時系列的に書き上げた単なる記録で、特に何か言いたい事が有る訳では有りませんが、これからブータンを目指す人にはヒントになる情報も有るかも知れませんので読んでみて使える部分が有ったら使って下さい.

2016年1月:
以前にブックマークしておいたブータン旅行専門の現地代理店のHPを見ると朗報が、

なんでも今年の6~8月の間は日本人の観光旅行料金をディスカウントすると言う、これはこの会社が独自に行うモノでは無くブータン政府の施策らしい、

主な割引点は、
1、公定料金を適用除外、
2、エアチケットを50%off、
3、ホテル50%off、

これは良いオファーだと思った、しかし実際にどう言う値段になるのかは良く判らない、通常の公定料金にはガイドやドライバーの人件費も含まれているらしいが、このオファーではどう言った形になるのかまでは親切ていねいには書かれていない、問い合わせてみないと判らないみたい.
いずれにせよかなりの割引だろう、バックパッカーの私にとってこのチャンスは見逃せない、よって今年はブータンに決定.

2016年2月:
旅程を立ててみよう、行くんなら6月~8月の暖かい時期だ、ちょうどディスカウントの時期にも一致するし、
では7月か8月、
期間は最小ユニットでいく、ネットでいろいろ調べると2泊3日で行ったと言う記録も有った、この線で行こう.

代理店を選定、
まずこの親善オファーの記事を掲載している
もういくつか無いかなと検索してみると、
他には無い、ブータンを拠点にしている旅行会社で日本人が日本人向けにブータン旅行を手配しているのはこの2つだけらしい.

2016年3月:

実際に見積を取ってみる、下記が見積もりを依頼したemailの全文だ、これを上記2社に送った、
サクラからは3時間程度ですぐ回答が来た、一方シデの方は音沙汰が無い、私のは旅行期間が短いので無視しているのか? ネットで調べるとシデは督促しないと動かないとか!? ソース、3/10に(再送)を宣言して再度送信、
やっと返答が来た.

さて、見積を比較してみる:
※発着地は定番のバンコック.

上記ドルベースの値段、どっちに頼んでも差は無いみたい、
なら反応の早いサクラにするか!

2016年4月:
サクラに8月で日程が決まったとメールする.

しかし、ここで問題が、、、
3月に貰った見積を再度良く見てみるとサクラは航空券の発券手数料を$30取る様だ、しかしシデのメールにはこれについての言及は無い、
私はフェアチェイシングする人間だ、これは失敗したか?

修正後の見積:
シデの見積りには合計金額が書いていなかったのでこれが確定したモノかどうかは不明だが、「そちらでは航空券の発券手数料は取らないのか?」と聞いたとしたら相見積もりを取っているのがバレバレだ、「取る」ならどっちに頼んでも同じなのでサクラになるだろう、「取らない」のでシデに乗り換えると言うのもサクラに悪い、、、大して儲かる様な案件でも無いだろうし、

サクラの評価点としては間を置かずきちんとメールを返してくる事、
と言う訳でサクラで継続する、価格追求はしたいが、まあ仕方が無い.

訪問日が決定し旅程は下記になる旨をサクラにメールした、
他のリクエストはしていない、しかしインフラとしてタバコの吸えるホテル、wi-fiの使えるホテルを希望しておいた.
皆さんなんてつまらない旅程だと思うかも知れないが、私はバックパッカーなのでいつも街なかをブラブラする様なラフな行動しかしない、古処旧跡には行かないのだ.

この旅程で行くので進めて下さい、と、
まもなくサクラからメールが来た、今回は添付ファイルが有る、
・ツアー申込書
・請求書
・送金方法

これを貰って新たな出費が発見される、海外の銀行での送金の中継料だ、
standard chartered bankへの支払いで$16.

理由はこうだ、
私はニホンのプレスティア(旧シティバンク)からの出金する、着金はブータンナショナルバンクのドルックサクラツアーズの口座、
プレスティアの場合ブータンナショナルバンクに送金するには英国のスタンダードチャータード銀行を経由する、その時にチャータードが取る手数料が16ドル、
一方シデのHPによるとシデはNYのシティバンクが中継銀行になるとしている、日本のプレスティアと米国のシティバンクは提携が有るので中継手数料は不要、かからない.

すると料金比較はこう変わる、
結局今回はフェアチェイシングに失敗した様だ、しかしやっぱりシデに乗り換えると言う訳にもいかない、このまま継続する、
、、、シデさん見積もりだけになってしまい申し訳有りませんでした、次回は貴社にお願いしようと思います、行く機会が有ったら、、、

しかしふと思った、
この料金は通常時と比べホントに安いのか?
どれ位安いのだろうか? 計算してみよう、
サクラで比較するすると下記の様になった、
見ると瞭然だ、実に国内手配の部分は$50しか安くなっていない、思った程ではない、これは萎えた、妥当なのか? ネットを調べてみるとJETROが主催した会見の記事を発見した、
この記事は上にリンクしたブータン政府観光局のプレスリリースより判りやすく説明していた、今回のオファーのポイントは2点、ひとつは公定料金の撤廃、もうひとつはエア料金の半額、リードにはホテルも50%オフとなっているがこれは公定料金に含まれてしまうので旅行者にはあまり関係ない.
公共料金の撤廃が何を意味するかと言うと、政府は代理店から65ドルの内国税だけを貰えば、後の値段は好きにしろと言う事らしい.
すると判りやすい、代理店はこのパッケージ料金からホテル代、ガイド代、車代、食費の4基本を負担しなければならないと言う事だ、サクラでもシデでも1日150ドル、これが妥当なのかと言う事だ、頭の片隅で1日考えていたが、妥当だろう、と言う結論になった、上の4基本にプラスして代理店は利益も計上しなければならない.
すると$50のディスカウントはホテルの部分かも知れない.
エアの部分はそのまま半額になっている.
記事に載っている条件は満たしていると判断せざるを得ない.

と言う訳でこのまま進める、
サクラには申込書とパスポートを送信する.

続いて送金:
プレスティアのオンラインバンキングからドゥルックサクラツアーズの口座に出金する、ちなみに手順を書いておこう.
1、プレスティアに電話をかけ口座登録用紙を請求、
2、サクラの口座を記入し郵送、
3、数日で口座が登録され私のオンラインバンキングに送金先としてサクラの口座番号が出現、
4、米ドルを$881購入、
5、サクラの口座を指定し送金ボタンを押す、
*、プレスティアに対し支払う送金手数料は私の場合4,000円(非課税)、この手数料は預金者のランクに応じ変動有り、
*、相手先口座への着金には4/5営業日かかる.

手配が早すぎ:
ここまでの完了が2016/4/22.
これが早過ぎると思われる方も居るかも知れないが、決まっている旅程は早めに手配してしまった方が良い、これは経験則.
手配会社にしても余裕を持った旅行者の方が扱いやすいだろう、これはビジネスマナーなのでこれ以上は説明しない.

関空からバンコックまでの航空券:
ブータンの玄関口は首都ティンプー近くのパロ国際空港、周辺国からの直行便はいくつか有るが、我々日本人に便利なのはバンコック便.
これも手配が必要なので早めに取っておく.
いちおうパロ便の前後を2日づつ余裕を持って手配した、タイトなスケジュールは取らない、理由は後ほど説明する.
今回もいつも使っているエアアジアが一番安い、
5/22、airasia、kix⇔dmk、26,720円.

バンコクでのホテルも取っておく:
バンコックからパロに向かうDRUKAIRは朝9時05分に出発する、そしてバンコック内の空港はスワンナプームだ、しかしエアアジアはドンムアンを拠点にしている.
馴染みの安宿はドンムアンに近いのでこの出発時間はちょっと厳しい、
そこで出発日だけスワンナプーム近くのホテルを取っておく事にする、booking.comを使った、Thong Ta Resort And Spa - Suvarnabhumi Airport、前にも泊まった事が有るがこのホテルは空港までの送迎が売りだ、
5/11、765THB.

2016年5月:
サクラからは連絡無し:
月を明けて5月になった、送金処理を完了して2週間過ぎたがサクラからは何も音信が無い、着金はしたのだろうか? こちらからメールしてみる、
数時間後メールが有った、請求金額通りの着金が確認出来ているとの事、5/10、
この点は連絡をくれた方が親切かも知れない.

サクラからE-TICKETが届く:
DRUKAIRのバンコック⇔パロ便.
行きは座席A列を頼むとエベレストが見られるとアドバイスされる、
5/24.

さて、この後は8月にパスポートを更新してサクラに送るまで長い小休止

パッケージツアーの致命点
DRUKAIRが欠航や発着遅れの場合はブータン内での旅程の2泊3日は確保されない可能性が高い、例えば1日到着が遅れた場合でも予定の出国便に乗らなければいけないと言う可能性、
また、出国便が1日遅れた場合の旅行客をどう扱うのか?
ブータン政府観光局のHPには記載されていないが、この様なイレギュラーな事態にはどの様な対応がなされるのか?
これらの点についてはサクラに質問し回答を得ているが、内容は印象に残っていない、貰った説明を理解するには私の方でもう少し突っんだ知識が必要だと思った、しかし一介の旅行者がそこまでやって納得づくでおもむく必要も無いんじゃないかと思い探求は中止、要は実際に行って体験しなければ判らないみたい、
なので経由地の滞在は前後数日を確保した方が賢明.

旅行代理店の選定
今回の2社は共にブータン政府観光局に指定された正規の旅行業者みたいだし、5/6年前の地球の歩き方にも2社とも広告が掲載されている、なので両方とも定評は持っていると思う.
日本の大手代理店に申し込む"普通の人"は別として、私みたいなバックパッカーの方はこの様な"直売"は利用価値が高いと思う.
ではどっちが? と言うとどっちでも同じだと思うが、フェアチェイシングをするのなら送金方法での違いだけだろう、つまりシティバンク(プレスティア)系の銀行の方はシデ、三菱東京UFJ/ゆうちょ銀行系の方はサクラ、送金手数料/送金中継料をまとめて数千円だが違うと思う.
旅行内容に違いは無いだろう、今回見積もりを見ていてなんか日本のドコモ/AU/ソフトバンクの関係を思い出した.
ちなみに歩き方のティンプーの地図をを見るとシデは事務所の場所が載っているがサクラは無い、住所もP.O.Boxだけ.
なお、サクラの使っているメアドはhotmailで、送信時にたびたび未着が発生した事も追記しておく.

その他の依頼事項
ホテルでのwi-fi:
外国人は三つ星以上のホテルにしか宿泊出来ないので問題は無い様だ、その様なホテルではたいがい付いているみたい、
しかし電波は弱いとの事.

ホテルでのタバコ:
禁煙国家のブータンでは、ホテルに喫煙ルーム/禁煙ルームの区別が無い、部屋でも基本的には吸えないが、吸う場合は窓を開けて、と言う対応をしているところも有るそうなので、そのホテルを取ってもらった、電話していくつかのホテルに聞いてくれた様だ.

出発月の8月になった、

2016年8月:
パスポートの更新が完了したので再度サクラに送信する.
1週間ほどで、
VISA
旅程表
が届く、
手配はこれで完了したそうだ.

メモ
タバコの関税:
当然国内でたばこは売っていない、外国人の持ち込みは認められているそうだが、公式には申告が必要だろう、しかし実際には必要なのか?
申告した場合関税は200%となっているが、実際にはいくら払うの?
この件に関しては質問していない、正式な政府公認代理店としては「申告してくれ」以外の発言は出来無いだろう、
私は自己責任で勝手にやるつもりだ.

インドルピーが使える:
ブータンの現地通貨NgultrumとインドのRupeeは1対1のレートでそのまま使えると言う、コインが使えるかどうかはについては言及されていないのでサクラに聞いたところ、使用可能との話、
私は手元に数千のルピーを持っているので今回持って行って使う予定.

チップ:
ガイドとドライバーは必須で、最終日にチップを渡す必要が有るらしい、ではいくら?
これも質問していない、聞くと高い事を言われるらしい、

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費用
ここまでの費用一覧:
旅行代金 94,880円($881)、支払先サクラ
米ドル買入手数料 1,765円($1=2円)、支払先プレスティア
海外送金料 4,000円、支払先プレスティア
関空⇔バンコック 26,720円、支払先エアアジア
=========
127,365円

今後予定される費用一覧:
バンコックホテル 765THB、支払先現地のホテル
チップ $?、支払先ガイド、ドライバー

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実際に行ってみた編はこちら、ブータン2泊3日旅行記 2016 その2 実践編

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