1980年代に一大ムーブメントになった積木くずし、本はメガヒット、ドラマを作ったらこれも高視聴率.
私みたいな人間になると子供の教育がどうこうとか、非行がどうだとかぜんぜん関心は無いのだが、
これは非常に有名な作品だ.
そして第1作後沢山の"その後"が発表された、これらは非常に面白い、ある一家が離散していく点をそれぞれの登場人物が生々しく語っていく、あくまで3時のワイドショー的な出歯亀的好奇心からだけど.大変面白かったので感想文を書いてみる.
私みたいな人間になると子供の教育がどうこうとか、非行がどうだとかぜんぜん関心は無いのだが、
これは非常に有名な作品だ.
そして第1作後沢山の"その後"が発表された、これらは非常に面白い、ある一家が離散していく点をそれぞれの登場人物が生々しく語っていく、あくまで3時のワイドショー的な出歯亀的好奇心からだけど.大変面白かったので感想文を書いてみる.
、、、他人の不幸ほど面白いモノはない、、、
登場人物
穂積隆信 父親
穂積美千子 母親
穂積由香里 娘
塚本 謎の金融業者/男性/最終章では沼田として登場する
シリーズは全部で11冊有る
①積木くずし 親と子の二百日戦争 1982/9 桐原書店 穂積隆信
②親と子積木くずしの世界から 1983/5 民衆社 穂積隆信/能重真作
③愛を積む 1983/9 桐原書店 穂積美千子
④あとさき - 悩める親からのアドバイス 1984/9 毎日新聞社 穂積隆信
④あとさき - 悩める親からのアドバイス 1984/9 毎日新聞社 穂積隆信
⑤積木その後の娘と私たち 1984/11 東京出版 穂積隆信
⑥積木くずし(続) 1985/5 角川書店 穂積隆信
⑦残影―積木くずしから激動の五年 1987/8 ワニブックス 穂積美千子
⑧娘の積木くずし 1991/5 データハウス 穂積由香里
⑨崩壊そして… 1993/8 近代映画社 穂積隆信
⑩由香里の死、そして愛 積木くずし終章 2004/9 アートン 穂積隆信
⑪積木くずし 最終章 2012/3 駒草出版 穂積隆信
①積木くずし 親と子の二百日戦争
これが元の本.280万部売れたと言う、後で発刊される⑦残影を読むとこの1冊だけで3億近くの印税が入ったみたい、さて.ここから不幸が始まる.
②親と子積木くずしの世界から
対談集.あまり意味は無い、穂積さんの発言だけ斜め読みしてみたが新しい発言は全く無い、有ったとしてもその後⑤に重複している内容だけ.
③愛を積む
奥さんの美千子さんが書いたモノ
元の本を肯定する立場で書いている、新しい秘密の暴露は2つくらい、実はおばあちゃんが同居していた、元の本でアドバイザーとして登場する警視庁の竹井先生が当の本を読んだ時の感想とか.
ほかは全編にわたり彼女が作った相談団体の宣伝ばっか.
あんまり面白くない、いや全然.
これが元の本.280万部売れたと言う、後で発刊される⑦残影を読むとこの1冊だけで3億近くの印税が入ったみたい、さて.ここから不幸が始まる.
②親と子積木くずしの世界から
対談集.あまり意味は無い、穂積さんの発言だけ斜め読みしてみたが新しい発言は全く無い、有ったとしてもその後⑤に重複している内容だけ.
③愛を積む
奥さんの美千子さんが書いたモノ
元の本を肯定する立場で書いている、新しい秘密の暴露は2つくらい、実はおばあちゃんが同居していた、元の本でアドバイザーとして登場する警視庁の竹井先生が当の本を読んだ時の感想とか.
ほかは全編にわたり彼女が作った相談団体の宣伝ばっか.
あんまり面白くない、いや全然.
④あとさき - 悩める親からのアドバイス
あまり意味は無い.斜め読みして10分で終えた.最後の方でシンナーで逮捕された事が描いてあるが.⑤でより詳しく描かれている.
あまり意味は無い.斜め読みして10分で終えた.最後の方でシンナーで逮捕された事が描いてあるが.⑤でより詳しく描かれている.
⑤積木その後の娘と私たち
約1年後を描いたモノ.
由香里がシンナーで逮捕され少年院に入るまで.
元の本は真っ赤なウソだったと明かされる.
変わったところでは.実はあの家にはおばあちゃんの他にもお手伝いさんが同居していたと言う.
他に娘の日記も公開している.
主に本がベストセラーになってから一家がどの様に生活を変化させていったかが語られる.
この本は斜め読みしなくても読める.カネの話が生々しい.
一家離散するまでの話が語られる.
⑧娘の積木くずし
由香里がシンナーで逮捕され少年院に入るまで.
主な注目点は立ち直ったはずの由香里が逮捕.さて穂積さんどう乗り切るか?
美千子さんの書いた⑦によると.この本は6万部程度しか売れなかった様だ.
⑥積木くずし(続)
美千子さんの書いた⑦によると.この本は6万部程度しか売れなかった様だ.
⑥積木くずし(続)
wikiには角川書店刊として載っているが.その後⑤と同じ.タイトルが違うだけ.
なお.この本の内表紙には元の積木くずしの名前が有るので①の元の本が角川から発刊された事も有る様だ.
⑦残影―積木くずしから激動の五年
奥さんが書いたモノ.なお.この本の内表紙には元の積木くずしの名前が有るので①の元の本が角川から発刊された事も有る様だ.
⑦残影―積木くずしから激動の五年
元の本は真っ赤なウソだったと明かされる.
変わったところでは.実はあの家にはおばあちゃんの他にもお手伝いさんが同居していたと言う.
他に娘の日記も公開している.
主に本がベストセラーになってから一家がどの様に生活を変化させていったかが語られる.
この本は斜め読みしなくても読める.カネの話が生々しい.
一家離散するまでの話が語られる.
⑧娘の積木くずし
奥さんの本にも娘の日記が掲載されているが.こっちにはまた違った話が書かれている.
由香里が自身の視点で描いたモノ.当時23歳.
自己の生い立ち.
元の本「積木くずし」で描かれていた立ち直りは全部ウソ.
その方が都合が良いのでそう言うふりをしていただけだとの証言.
実は非行に至ったのは性的暴行を受けたのが原因との記述も.
由香里が自身の視点で描いたモノ.当時23歳.
自己の生い立ち.
元の本「積木くずし」で描かれていた立ち直りは全部ウソ.
その方が都合が良いのでそう言うふりをしていただけだとの証言.
実は非行に至ったのは性的暴行を受けたのが原因との記述も.
覚せい剤使用容疑で逮捕され猶予刑が確定するまで.
⑨崩壊そして…
大げさだこの本.中扉に聖書の引用を入れたり.序章とか.そのくせ文字がかなり大きい.
この本は美千子さんの⑦に対する反論みたい.
美千子さんはカネを持ち逃げする.隆信さん危うし.露頭に迷ってしまうか!?
由香里が覚せい剤で逮捕されるあたりで終わる.
内容はほとんど無い.隆信さんしか関心を持たない様な内容を散りばめインフレーションしているだけに思えるが.
⑨崩壊そして…
大げさだこの本.中扉に聖書の引用を入れたり.序章とか.そのくせ文字がかなり大きい.
この本は美千子さんの⑦に対する反論みたい.
美千子さんはカネを持ち逃げする.隆信さん危うし.露頭に迷ってしまうか!?
由香里が覚せい剤で逮捕されるあたりで終わる.
内容はほとんど無い.隆信さんしか関心を持たない様な内容を散りばめインフレーションしているだけに思えるが.
⑩由香里の死、そして愛 積木くずし終章
前半は元の本①の書き直しだけ、飛ばし読み可.
死の1年くらい前の由香里の日記が公開されているが似た様な内容は⑧で由香里本人によって公開されている.
後半は多少新しい真実が語られる.
美千子は自殺、最後にはナマポ生活だったと言う.
由香里も死亡するが理由については詳しくは書かれていない、私感も語られていない(と思う).
大金を得た事による家庭崩壊については.美千子に金融業者が付いていて、その言いなりになっていたのでは無いかと分析している.
その他は相変わらずのインフレーション理論.
⑪積木くずし 最終章
しつこい積木のその後シリーズの最新版.
この本では冒頭にこれは私(隆信)の遺書だと書いてある.
既に主人公の由香里も美千子も他界している、残っているのは隆信だけだ、この状況で何を書くつもりなのか? 新しい秘密の暴露とか有るのだろうか.
今回も大した内容は無いだろう!? そう思って斜め読みを開始する、しかし以外.なかなか読ませられる.
内容は.発見された美千子の遺書を軸に進む.
ポイントは2つ.
由香里は金融業者の娘か?
その悪徳金融業者はその後どうなったのか?
を解き明かして行く.
興味の有る方は読んでみて下さい.
以下は個人的な感想.
穂積さんは実体験として最初の本を書いた、そしてそれは彼にとってほとんど事実だったんだろう、しかしそれをカネにさせる影響力が彼を取り巻く、するとズルズルその路線.
やがて奥さんとの対立.娘による秘密の暴露.
ハッキリ言ってこのシリーズしつこい.
"娘の"で全ては暴露されてしまったのでそこでもう終わりにするのが潔いと思うが、
最終章で隆信さんは全てを完結させている、しかし文中最後で隆信はその遺書を燃やす、したがって全ての真相は藪の中だ.
...なんとなくこのアニメを思い出した.
死の1年くらい前の由香里の日記が公開されているが似た様な内容は⑧で由香里本人によって公開されている.
後半は多少新しい真実が語られる.
美千子は自殺、最後にはナマポ生活だったと言う.
由香里も死亡するが理由については詳しくは書かれていない、私感も語られていない(と思う).
大金を得た事による家庭崩壊については.美千子に金融業者が付いていて、その言いなりになっていたのでは無いかと分析している.
その他は相変わらずのインフレーション理論.
⑪積木くずし 最終章
しつこい積木のその後シリーズの最新版.
この本では冒頭にこれは私(隆信)の遺書だと書いてある.
既に主人公の由香里も美千子も他界している、残っているのは隆信だけだ、この状況で何を書くつもりなのか? 新しい秘密の暴露とか有るのだろうか.
今回も大した内容は無いだろう!? そう思って斜め読みを開始する、しかし以外.なかなか読ませられる.
内容は.発見された美千子の遺書を軸に進む.
ポイントは2つ.
由香里は金融業者の娘か?
その悪徳金融業者はその後どうなったのか?
を解き明かして行く.
興味の有る方は読んでみて下さい.
以下は個人的な感想.
穂積さんは実体験として最初の本を書いた、そしてそれは彼にとってほとんど事実だったんだろう、しかしそれをカネにさせる影響力が彼を取り巻く、するとズルズルその路線.
やがて奥さんとの対立.娘による秘密の暴露.
ハッキリ言ってこのシリーズしつこい.
"娘の"で全ては暴露されてしまったのでそこでもう終わりにするのが潔いと思うが、
最終章で隆信さんは全てを完結させている、しかし文中最後で隆信はその遺書を燃やす、したがって全ての真相は藪の中だ.
...なんとなくこのアニメを思い出した.
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